6時に起床。久しぶりに、1回も中途覚醒することなく起きることができた。嬉しい。小さな成功体験として、ここに記録しておこう。今日は例の心療内科の診察日だ、主治医との関係性をうまく維持できるだろうか? わずかな不安がよぎるが、今は忘れる。
今日は『自分で心を手当する方法』を先日紹介した飛ばし読みで読んだので、この読書感想文を書く。
飛ばし読みは、やはり効く
本書は1時間程度で読破した「ことにした」 しかし、この本はしばらく手元に置いておこうと思う。それぐらい良い本だった。
中古本はコスパ良し
本書はブックオフで220円で購入した。電子書籍主義者の僕だが、最近は中古で紙の書籍を買うのも悪くないと思ってきた。安いし、紙の書籍の利点であるパラパラ読みができるので、飛ばし読みしやすい。
本革ブックカバーを選ぶのが楽しい
僕はうつ病を患っている。うつ病からの回復には趣味を持つことが大切らしい。病気にかかる前から、僕は比較的広く浅く多趣味だった。ここ数年は、それらの趣味も楽しいと感じたことがなく、ただただ虚無だった。
最近はレザー趣味にハマって、革製品を買い始めた。自分で作る方は興味がない、道具と時間と作業場所が必要だからだ。紙の書籍の利点は、ブックカバーを選ぶ楽しさもあると思っている。レザー趣味なので、手入れの練習として本革性のブックカバーをいくつか所持している。手触りが良く、紙の本を読んでいても、手もカサつかないのでおすすめです。
高いのが欠点だが、革を手入れする練習台としても活用している。革靴では試せないような、大胆な手入れも実験できる。
心が傷ついた時のための救急箱
本書を一言で表す良い文章があったので、引用する。
この本で紹介した手当ては、心が傷ついた時のための救急箱です。病院に行くほどではないけれど、ヒリヒリと痛むようなときに、まずは救急箱を開いて手当てしてください。
ガイ・ウィンチ『NYの人気セラピストが教える 自分で心を手当てする方法』302ページより引用
読書が苦手な人には向かないかも?
本書も、『内向型を強みにする』と同様に、原著は2013年のアメリカで出版された。2024年に生きる日本人である僕が読むには、時間と文化的コンテクストに乖離がある。僕はすぐに、読破することを諦めた。

本書の構成は、心の痛みを6パターンに分類し、それぞれに症状・患者のエピソード・対処法が順に書かれる、といったものだ。僕は、患者のエピソード部分はカットして読んだ。
本書は読書に抵抗感がない人向け
『ほどよく忘れて生きていく』と『自分で心を手当する方法』、ざっくりいうとどちらも同じような内容が書かれている。前者はおばあちゃんの知恵袋的な格言集(それでも現役の心療内科医が書いているので科学的根拠に基づいている)本書は理路整然と整理されたメンタルへの対処マニュアルだ。
どちらが読書が苦手な人に向いているかというと、圧倒的に前者だ。たとえば、僕の母親は、ほとんど本を読まない。本が苦手だそうだ。そういう人への贈り物としては、本書は向かないと思う。
母に『ほどよく忘れて生きていく』をプレゼントした
連日、28日までは忙しいと記事の冒頭に書いていた。いわゆる弔事というやつで、母方の祖母が亡くなった。その件については、時間を空けて振り返ってから書こうと思う。経緯はそのときに述べるとして、僕は母親に『ほどよく忘れて生きていく』をプレゼントした。祖母の死によって、一番辛い思いをしているのは、母親だと思ったからだ。
母親には「右ページの格言だけでいいから読んでみて、左ページは読まなくていいから」と事前に読み方を教えた。ほどなく、彼女はこたつに入りながらパラパラとページをめくり始めた。

しばらく経って、母親はポツリとこんなことを言った。「ばあちゃんはね、私と違って読書好きだったんだよ。生きてるときに、この本をあげたかったなあ」
母親がこの言葉を呟いた時の、彼女の心象は推し量る術がない。祖母に何かしてあげたかったという後悔か、それとも良い本をもらったという僕への間接的な感謝の気持ちか。
考えがまとまらなくなってきた。これ以上書けそうにないので、今日はここまで。また次の記事でお会いしましょう!







