追悼:鳥山明先生

漫画家の鳥山明先生が、3月1日に亡くなった。

ファン、関係者の皆さまへ

突然のご報告になりますが、漫画家・鳥山明は2024年3月1日、急性硬膜下血腫により永眠しました。68歳でした。

熱心に取り掛かっていた仕事もたくさんあり、まだまだ成し遂げたいこともあったはずで、残念でなりません。

訃報|集英社『週刊少年ジャンプ』公式サイト

 鳥山先生の仕事は多岐に渡るが、その中でも僕にとって馴染み深いものを3つ挙げる。

  1. ゲーム『ドラゴンクエスト』シリーズのアートワーク
  2. ゲーム『クロノトリガー』のアートワーク
  3. 漫画『ドラゴンボール』の連載

 いずれも国民的に愛されている作品であり、それは僕にとっても例外ではない。

 僕は、少年時代をこれらの作品と共に過ごし、成長してきた。大人になった今でも、鳥山先生の作品から貰ったものは、全て、僕の魂と共にある。

 訃報が公に発表されたのは、3月7日である。その日は、驚きと悲しみの感情を、どのように受け止めて良いか、わからなかった。

 感情を処理するのに、1日かかった。

 鳥山先生は、多くの漫画家の中でも偉大な存在として知られる。レジェンドの中のレジェンドだ。漫画家でもない僕からすれば、遥か遠くに存在する、天上人だ。

 言い方を変えれば、1度も会ったことがない、会えようはずもない、偉大な、しかして全くの他人なのだ。そんな他人の死から受けた、感情の処理に僕は1日を要した。

鳥山先生から受けた恩を返す。

 僕にできる事はこれしかない。

 僕は漫画家ではない。また、漫画界における鳥山明という存在とは異なり、僕は自分が働く業界において、変えの効かない唯一無二の存在ではない。

 というよりも、鳥山明の成してきた偉業に匹敵する何かを持つ人間は、ほとんど存在しないだろう。

 でも、鳥山先生から貰った恩は、必ず返す。

 どんなに小さなことでも良い、僕にできる限りの何かを、どんなに時間がかかったとしても、必ず成し遂げ、この世界に還元してみせる。

 そう決めたんだ。

 もう枯れてしまったと思っていた、クリエイティビティの炎が、静かに滾っていることを感じる。

 きっと、世界中で鳥山先生のファンたちが、同じように考えているに違いない。その決意から生まれる行動は、たとえ一つ一つは小さくても、ドラゴンボールの元気玉のように、1つに集まって、大きくなるはずだ。

 そして、鳥山明という1人の漫画家だけでは成し得なかったほどに、世界を変えるはずだ。

 鳥山先生、本当にありがとうございました。


今日はここまで。また次の記事でお会いしましょう。

Synk

1980年代生まれ。男性。独身。日本在住。IT企業勤務。

現在の関心はうつ病の回復と投資。そして、幸せに生きること。

うつ病という医療に関するセンシティブな話題を扱うため、匿名性を重要視しています。

このブログから発信される記事は、あくまでも僕の個人的な体験談として受け止めてください。